公開: 2021年4月25日
更新: 2021年5月23日
第2次世界大戦後、戦地から日本へ帰国した大量の若者が、結婚し、数多くの子供が生まれた。1947年から1950年までのことである。この時代に生まれた子供たちは、人口の多さから、時代時代を特徴づける話題を作り出し、団塊の世代と呼ばれた。
団塊の世代の若者が20歳から25歳になり、彼らの結婚適齢期が来て、結婚式ブームが起こり、そして多くのカップルが子供産んだ。その子供たちも、親と同じように数が多いため、第2次ベビーブーム世代と呼ばれるようになった。その人々が、大学教育を終えたのが、1995年ぐらいから1999年ぐらいであった。
この時、日本経済は円高と金融危機のさなかにあって、不況が進み、就職難が続いた第2次ベビーブーム世代から、「就職氷河期」と言われた時代が始まった。このような経済状況は、日本社会が高度経済成長を始めた1960年代から、1980年代末までの30年間、常に人手不足だった日本社会が、経験したことのないことであった。